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内部バスの接続

Digital Audio Workstation(DAW)とAudio Interface(Audio I/O)の
内部接続(Bus/バス)について書いてみます。

物理的な接続は視覚的に判りやすいのですが、
USBやFireWire(IEEE 1394)で接続されたオーディオインターフェイスと
パソコンではどのように接続されているのでしょうか。

バスの接続 2イン2アウト
2イン2アウトのインターフェイスの場合、
内部ではこのように接続されています。

オーディオインターフェイスにマイクやギターを接続しますが、
これはモノラル音声でDAWのステレオバスの一方のみ使用しています。

モノラルトラックを作成して録音する場合、マイクやギターの
音は聞こえるのに録音されないということがあります。

これは出力はステレオバスなので、インターフェイスの1ch,2chの
どちらに接続しても音は聞こえますが、DAWでモノラルトラックを
作成した場合は、1ch,2ch(L/R)のどちらかを録音することになります。

マイクやギターを接続したチャンネルとは別のチャンネルを
録音する設定になっていると、音は聞こえても録音できません。

バスの接続 2in2out
ステレオトラックを作成して録音する場合の内部接続は
このようになっています。

ここまでは 2in/2outのオーディオインターフェイスについて書きました。

今度は4in以上のオーディオインターフェイスについて書いてみます。
4in/4outのインターフェイスを想定します。

out01.jpg
通常、DAWの初期設定では入力用ステレオバスと
出力用ステレオバスが1つずつ作成されていることが多いです。

in01.jpg
このままでは2ch分の入力バスしかないので、
インターフェイスの3ch以降に接続した楽器を
DAWで録音することができません。

in02.jpg
そこで入力バスを追加することが必要になります。
入力バスの追加については、使用しているDAWの説明書で確認してください。

バスの接続 4イン2アウト
特に必要がなければ出力バスはステレオバス1つで良いでしょう。

ただしこの接続では、同時に2人で演奏しない限り、
インターフェイスの機能を十分に活用しているとはいえません。

バスの接続 2イン2アウトとミキサーの接続
楽器を持ち替える度に配線を繋ぎ替える手間は省けますが、
そのためだけなら、別途安価なミキサーを用意したが無難です。

ただし、同時に2人の演奏を録音しないなら2in/2outで十分かと言えば、
必ずしもそうではありません。

ただ一人が使用するだけで先程の接続例はもったいないだけです。

バスの接続 4イン4アウト 外部エフェクト
4in/4out以上のオーディオインターフェイスがある場合は、
DAWに入力バスを2ステレオ分(4ch)、出力バスもステレオで2つ作成します。

これでステレオバスが各2つとなったので、
DAWの内部的に4in/4outとなり、インターフェイスと揃いました。

ここからは、対応しているDAWと非対応のDAWがあるので、
使用しているDAWの仕様も確認してみてください。

基本的に自由にバスをルーティングできれば可能だと思います。

CUBASE6シリーズではCUBASE6(6.5含む)は外部エフェクトに
対応しているので、インサーションエフェクトのスロットに
アウトボードを使用できます。

キーワードとしては、バス数、バスのルーティング、バスの接続、
バスからの録音、外部エフェクト。

DAWの説明書からこのような言葉を検索すれば良いでしょう。

CUBASE6.5を例に進めると、
4イン4アウト以上のオーディオインターフェイスを使用して
先のイラストのように物理的な接続と論理的な接続を行なうと、
外部エフェクトの機能を使用できるようになります。

アウトボードのところは、コンパクトエフェクターを
使用したモノラルバスでも良いでしょう。

ins001.jpg
この接続で何が便利かというと、インサーションエフェクトに
いつも使用しているエフェクトをアサインし、いつもの音を
モニタリングしながら録音しても、録音される音はエフェクターが
掛かっていない音です。

他の楽器との兼ね合いや全体の雰囲気を考えながら、
後でいくらでもエフェクトを変更できるのです。

録音トラックのインサーションにアサインすれば、
後でエフェクトの設定を変更できますし、
入力チャンネルのインサーションエフェクトスロットに
アサインすると、エフェクターが掛かった音が録音されます。

一人で録音を行なっている場合でも、4in/4out以上の
オーディオインターフェイスと外部エフェクトに対応している
DAWがあればかなり便利に録音することができます。

特にギターを録音する場合、
ペケペケの音では気分が乗らず録音し難いです。

でも付属のVSTエフェクトでは音の好みが異なるので、
いつも使用しているエフェクターで掛け録りしている。

そこで外部エフェクト機能を使えば、録音中もエフェクトの掛かった
音を聴きながら録音できますし、録音された音は本来の音なので、
後でゆっくりコンパクトエフェクターのツマミをいじれば良いのです。

明日は実際にCUBASE6.5の設定とUR28Mを使って、
外部エフェクト機能を利用する為の接続と設定を書いてみます。

何かの参考までに。

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