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マイクの保管2

dry01.jpg
私はコンデンサマイクの保管は、タッパーに乾燥剤(除湿剤)を入れています。
しかし、乾燥が過ぎるとマイクに良くありません。

内部に使用されているゴム部品にヒビが入ったりするのです。

コンデンサマイクの保管には湿度30%~50%あたりが
丁度良い湿度となります。

弦楽器では40%~50%、
エレキギターではもう少し高くても良いようです。

乾燥剤(除湿剤)にはいくつか種類があります。
よく目にするのはシリカゲルですね。

シリカゲルにはA型とB型があります。

A型は除湿するだけ。
B型は湿度の低い状況では水分を放出します。

A型は除湿、B型は調湿といったところでしょうか。

あとは塩化カルシウム。
タンスやクローゼットで使用する除湿剤の多くは
塩化カルシウムを主剤としています。

塩化カルシウムの除湿(乾燥)能力はシリカゲルより強いので、
利用用途に合わせて除湿剤がシリカゲルであったり
塩化カルシウムであったりします。

では、コンデンサマイクをタッパーで保管する時は、
どちらが良いのでしょうか。
また、どの位が良いのでしょうか。

実験です。

まずは湿度計を用意しなければ話は始まりません。

ホームセンターのお風呂用品やカー用品売り場で
1,000円も出せばお釣りがくると思います。

温度計と異なり湿度計の測定誤差は大きいです。

測定誤差は±5%くらいでしょうか。
また、製品によって寿命もあります。

オートドライやデシケーターで使用されている湿度計の
寿命は3年前後といわれています。

誤差の大きい測定器なので、センサー部への不純物の付着や汚れなどで
さらに誤差が大きくなり専用の機器では用を足さなくなるのでしょう。

今回はカー用品売り場で見つけた温・湿度計を使用します。

なぜカー用品かというとお風呂用品売り場で見つけた
温・湿度計があまりに安価だったのでチョット。(^^;

別に何でも良かったのですが元々が誤差の大きい計測器なので、
Made in japan を選びました。

タッパーの中にマイクと温・湿度計、
そして除湿剤を入れて一夜様子を見ます。

dry02.jpg
コンデンサマイクの適正湿度は 30%~50%、
一夜明けての状態は「湿度40%」。

良い感じです。(^^)

使用した除湿剤は、エステー株式会社のドライペット
引き出し・衣装ケース用(シートタイプ)です。

dry03.jpg
成分は塩化カルシウムと保水剤。
25gのシートを1枚使いました。

楽器用の除湿剤も塩化カルシウムを使用しているものがあるので、
安心して使用することができます。

ただし、中身の薬剤や水溶液したものには、
塩分があるので金属を腐食させます。

dry04.jpg
除湿剤の破損には注意が必要です。

しかし、この時に別の問題も発見しました。
一眼レフカメラと交換レンズを保管している
本棚の中の湿度が70%近くあったのです。

本棚は機密性が無いので除湿剤を入れていても
湿度はあまり変わらないようです。

そこで先日のデシケーターを買うことにしたのです。

今ではマイクもデシケーターで保管していますが、
タッパー+除湿剤でも特に問題はなかったよというお話でした。

何かの参考までに。

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