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ポット交換で音は変わるか

昨日は、コンデンサー(キャパシタ)の交換で音が変わるのかを書きました。
本日はその続きで、ポット交換で音は変わるのかです。

ギター ポット交換
左からバッカスBST-350に付いていたトーンポット(16mm)、
国産ポット(16mm)、外国産ポット(24mm)です。

では、調べてみましょう。

使用する道具はデジタル表示のテスターです。
ピックアップ交換ポラリティを調べるときは針が振れるタイプが良いですが、
抵抗や通電を調べる際には今回使用したデジタル式が良いです。

では、最初はバッカスBST-350Rについていたポットを調べてみます。

ギター ポット交換
トーンを絞った状態での測定結果は、0.269MΩ。
ということは、269kΩですね。

通常、シングルコイル用のポットは 250kΩですから、ちと多い。

ギターのトーンコントロールポットは、抵抗とコンデンサ(キャパシタ)を
使用して、カットオフフリーケンシー値を可変させています。
(計算式は昨日の記事を参照ください)

ということは、規定より低い周波数までトーンを絞っています。
しかし、ここは絞る量をコントロールすれば良いので問題なし。

ギター ポット交換
つぎは、フルテンの状態での測定です。
昨日の記事でフルテンにしても実はフルテンでないという根拠です。

この0.9Ωとコンデンサ容量によって、
フルテン状態でもトーンが絞られていることになります。
僅かですが。(^^;

ギター ポット交換
つぎに国産16mmポットです。
256kΩなので、ニアイコールというところでしょうか。

ギター ポット交換
では、トーンを開放した状態の測定です。
0.3Ωですから、
バッカスBST-350Rに付いていたポットより抵抗が少ない。

すなわち、「高域が犠牲になっていない」ということになります。

バッカスのギターにノイズ遮断シールド処理をする時に、
このポットに付け替えましょう。(^^♪
(多分、私の耳で判るほどの変化はありません。)

ギター ポット交換
手持ちパーツの外国産24mmポットです。
255kΩなので、先程の国産16mmポットと同じ様な結果です。

ギター ポット交換
フルテン状態での測定です。
0.5Ωなので、バッカスについていたポットと
国産16mmポットとの中間くらいですね。

では、本日のお題「ポット交換で音は変わるか」。

誤差は僅か1Ω未満です。
「私のような素人が耳で判るほど変わらない」
このような答えとなりますが、いかがでしょう。(^^;

余談ですが、コンデンサもポットも規定値より
僅かな個体差があるので、昨日も書いたように、
これら個体差等の「積算」によって、パーツ交換で
音が変わるということでしょう。

さらに補足すれば、
ケーブルや部品交換等によってノイズが軽減されれば、
その軽減により高域が改善されたとか音が良くなったと
感じることもあるかと思います。

結論:
ポット交換のみによる音の改善は極々僅かであり、
音の改善というよりは、回転トルクやカーブなどの使用感や、
ノイズ耐性強化を目的と考えた方が良いかも。

何かの参考までに。

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